1. HOME
  2. 事業内容
  3. 遠隔画像診断支援サービス
  4. コラム
  5. 放射線科医が開業を成功させるポイント | 必要な準備も紹介

遠隔画像診断 コラム

放射線科医が開業を成功させるポイント | 必要な準備も紹介

column09-1.jpg


放射線科医として開業を目指す際には、診療科目や人脈、実績、準備期間など、さまざまな課題があります。

本記事では、放射線科医が開業を成功させるポイントについて詳しく解説します。

放射線科医が開業を成功させるためのポイント

放射線科医が開業を成功させるためのポイントについて詳しく見ていきましょう。

内科などの診療科目を標榜する

放射線科単独での集患は容易ではありません。

放射線検査を受ける患者は、自発的に受けるというよりも、主治医の指示によって検査を受けるケースがほとんどです。そのため、最初から放射線科のみを標榜しても、一般的な「かかりつけ医」としてのイメージが築きにくく、安定的な来院が見込みにくい状況が生じやすいのです。

こうした背景を踏まえると、内科のように患者が直接受診しやすい診療科を併せて標榜することが有効な戦略といえるでしょう。もちろん、標榜診療科を選ぶ際には「収益性」だけを考えるのではなく、自身が得意とする専門性を土台に、周辺領域まで幅広く対応可能な診療科を組み合わせることが大切です。

人脈の構築に注力する

放射線科領域に特化した医療機関を開業する場合、地域での信頼関係を築き、安定した患者紹介ルートを確保することが成功の鍵です。

近隣エリアに内科や外科、整形外科など異なる診療科目の医療機関が点在している場合、それらの医師と信頼関係を築きましょう。

自院が他院にはない高性能な画像診断機器や先進的な検査サービスを提供していることを丁寧にアピールすることで、他院の医師に画像診断が必要な患者を紹介してもらえる関係を築くことが大切です。

放射線科医としての実績を積む

放射線科医として開業を成功させるためには、豊富な経験と治療実績が不可欠です。

キャリアが浅く、診療の実績が限られている場合は、患者や紹介元の医師からの信頼を得るのが難しいでしょう。一方で、数多くの症例を診てきた実績があれば、それが信頼性の裏付けとなり、開業後の患者獲得や地域医療機関との信頼関係構築に大きく役立ちます。

ただし、経験や実績だけが成功の条件ではありません。患者とのコミュニケーション力や柔軟な対応力なども、患者に選ばれる上で重要な要素です。

準備期間を十分に確保する

開業準備は普段の業務と並行して行うため、数カ月で準備することは難しいでしょう。

十分な準備期間を確保しないと現実的な判断ができなくなったり、不必要な支出が発生したりするリスクが高まります。

例えば、自分が思い描くクリニックに適した土地や物件がすぐに見つかるとは限りません。また、導入する検査機器や集患見込みの計画なども、地域の特性や市場状況を慎重に見極めた上で、堅実な経営判断を行う必要があります。

最低でも1年前から計画を開始し、専門家の助言を受けながら準備を進めることが重要です。

専門家に手続きを依頼する

開業を成功させるためには、開業予定エリアのリサーチを徹底し、競合や地域特性を正確に把握することが重要です。

同じ診療科の医療機関がその地域にどれだけ存在しているか、距離的に近い場所にあるかなどを調べることで、開業後の集患見込みを予測できます。競合がないエリアは一見有利に思えるかもしれませんが、そのエリアが開業に適していない可能性もあるため注意が必要です。

こうした複雑なリサーチや手続きには、専門家の助けを借りることが効果的です。医療系の開業支援に特化したコンサルタントに依頼することで、客観的なデータに基づいた判断が可能になります。

放射線科医の開業の流れ

column09-2.jpg

放射線科医の開業の流れについて詳しく見ていきましょう。

コンセプトを策定する

放射線科医の開業の成功には、明確で具体的なコンセプトが欠かせません。コンセプトがない状態で開業してしまうと、競合との差別化が図れず、患者から選ばれる理由が曖昧になります。

どのような医療機関を目指すのか、地域や患者にどのような医療サービスを提供したいのかを具体的に洗い出し、その理念をもとに医療機関の方向性を固めましょう。

例えば、「地域密着型で迅速な画像診断を提供する」「患者一人ひとりに丁寧に向き合う診療環境をつくる」といった目標があると、開業準備や設備選定の指針となります。

基本計画を立案する

コンセプトを明確にしたら、それを実現するための基本計画の策定に進みます。

医療機関の規模や診療内容に応じて、必要な設備、資金計画、スタッフの人員計画などを具体的に数値化しましょう。

また、周辺地域の医療機関を調査することで競合の状況を把握し、地域ニーズを反映させた計画を作成することが重要です。

開業地・形態を決める

医療機関の立地は、成功を左右する重要な要素です。

どの地域で開業するのかを具体的に検討し、ターゲットとなる患者層や交通の利便性、周辺施設との関係性を考慮しながら慎重に選定する必要があります。

また、物件にもテナント、戸建て、建て貸し戸建て、定期借地権などさまざまな形態があるため、それぞれのメリット・デメリットを比較検討することが重要です。

必要な設備と機器を選定する

放射線科の医療機関を開業する際には、診療内容に応じた適切な設備と機器をそろえることが重要です。以下に、代表的な機器の例を挙げます。

MRI

・マルチスライスCT

一般X線撮影装置

・超音波診断装置

・デジタルマンモグラフィ

・DXA骨密度測定装置

医療機関の規模やコンセプトなどに応じて選定しましょう。

遠隔画像診断支援サービスの導入を検討する

遠隔画像診断支援サービスは、CTMRIなどで撮影した画像データをインターネットで外部の読影医に送信し、診断結果や診断レポートを返却してもらう仕組みです。

開業当初は集患が安定しません。患者が少ないからといって、最小限の読影医しか雇用していなかった場合、一時的な需要増加で患者数が増えた際、対応が追いつかず患者や紹介元の医師の信頼を失う可能性があります。

そこで、遠隔画像診断支援サービスを利用することで、人的コストを抑えつつ、需要の増減へ柔軟に対応できるようになります。

開業手続きを進める

放射線科の医療機関を開業する際には、いくつかの手続きを計画的に進める必要があります。

まず、医療機関の開設届を管轄の保健所に提出しなければなりません。開設後10日以内に行うよう定められており、開業前に提出しておくことが推奨されます。開設届が受理されない限り診療行為ができないためです。

開設届を提出した後、保健所による立入検査が行われる場合があります。建物の構造や設備の確認に加え、医療安全管理方針や個人情報保護方針など、運用面の準備状況も評価されます。

保険診療を行うためには、さらに所轄の厚生局に保険医療機関指定申請を行う必要があります。申請には約1カ月の審査期間があり、各厚生局で提出期限が異なるため、スケジュールを正確に把握しておきましょう。

開業時に遠隔画像診断支援サービスを導入するメリット

遠隔画像診断支援サービスを利用することには、次のメリットがあります。

初期コストを抑えられる

開業直後は、画像診断を担う読影医を常勤で雇用するだけの余裕がない可能性もあるでしょう。

遠隔画像診断支援サービスを導入すれば、外部の読影医による診断を受けることができるため、高額な人件費を抑えながら質の高い医療サービスを提供できます。

読影をダブルチェックできる

遠隔画像診断支援サービスを利用することで、複数の読影医が画像を評価できる環境が整います。

これにより、見落としや診断ミスを減らし、患者への対応精度を高めることができます。開業間もない医療機関でも患者からの信頼を確保しやすくなり、より集患しやすくなるでしょう。

遠隔画像診断支援サービスのメリットや導入方法について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

関連記事:遠隔画像診断支援サービスの導入方法は?メリット・費用なども解説

開業後のことも踏まえて準備を進めよう

放射線科医の開業の成功には、診療科目の標榜や人脈の構築、実績、準備期間の確保などが関係します。

放射線科医としての豊富な経験や実績を土台にしながら、患者とのコミュニケーションや柔軟な対応力を磨くことが、長期的な成功の鍵となるでしょう。

また、遠隔画像診断支援サービスの導入も検討することが大切です。

iMedicalの遠隔画像診断支援サービスは、独自基準を満たした100名以上の放射線科専門医と連携し、質の高い診断を提供しています。緊急読影では2時間以内での返却が可能です。まずはお気軽にご相談ください。


 CONTACT
お問い合わせ

まずはお気軽にご連絡ください。